インプラントを長持ちさせたい人へ~寿命を延ばす3つのポイント~
こんにちは。
足立区西新井大師西駅が最寄りの「西新井クローバー歯科」です。
歯がないところを補う治療として、「インプラント」があります。
インプラント治療は1960年頃から始まった新しい治療であり、正確な寿命についてはまだ研究の途中ですが、長い方ですと20年以上インプラントを使っている方もいます。
インプラントを長く使える方と、インプラントを使えなくなり、抜かなければならない人にはどのような差があるのでしょうか。
じつは、インプラントは「むし歯になる」ということはないのですが、歯周病にはなる可能性があり、きちんとメンテナンスができていないと取れてきてしまう場合があります。
今回は、少しでもインプラントの寿命を延ばし、長持ちさせるためのポイントを3つお伝えします。
ポイント1. 歯科での定期メンテナンスを継続する
インプラントを長持ちさせるためには、定期メンテナンスを継続的に受けることが重要です。
インプラントは全てが人工物でできていますが、天然の歯に比べると細菌感染しやすいです。
歯にも神経があり、血が通っています。血が通っている部分には、人間が持つ細菌に対する「抵抗力」がありますが、インプラント本体には血が通っていないため、周辺組織が感染症に弱くなります。
そのため、歯ぐきの溝である歯周ポケットからの細菌感染が起こると、「インプラント周囲炎症」といって、インプラント周りの歯ぐきの炎症につながります。
歯周病と同じように自覚症状がでにくいため、感染が進むとインプラントが取れてしまう危険がありますので、定期的なクリーニングが必要です。
また、定期メンテナンスでかみ合わせやレントゲンを撮影して経過を見ていくことで、インプラントやその周辺の不調を見つけられるため早期に調整しやすくなります。
ポイント2. 喫煙のリスクを考える
インプラントの寿命が短くなるリスクは、非喫煙者に比べて喫煙者は約2倍だといわれています。
タバコに含まれる「ニコチン」や「タール」が血管を収縮させることで、歯ぐきへの酸素や栄養が行き届きにくくなり、歯ぐきの中の骨へ影響します。
インプラントは、歯ぐきの中の骨とくっついて支えになっています。骨が弱くなれば支えも弱くなり、支えきれなくなったらインプラントが抜けてしまうので注意が必要です。
また、歯ぐきの免疫低下や唾液の減少により細菌を増殖しやすい環境を作ってしまい、インプラント周囲炎へのリスクをあげてしまいます。
そのため、時間をかけてでも禁煙されることがインプラントを長持させるポイントです。
3.歯磨きの際、フロスや歯間ブラシを使う
インプラントを長持ちさせるポイントにおいて、なによりも重要なのは「毎日の歯磨き」です。
というのも、1カ月に1日、定期的に歯科医院でメンテナンスを受けに行くとしても、他の日はご自分でのセルフケアで、インプラント周囲炎を予防していかなければいけません。
ポイント1でもお話ししましたが、歯がなくなりインプラントにした部分は、歯に通っていた血の流れがなくなるため、天然の歯より「抵抗力」が低い状態です。
歯ブラシで、インプラントと歯ぐきの境目の汚れを、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間の細かい汚れを落とし、細菌や細菌のエサとなる歯垢を落とします。
歯間ブラシにはいろいろな大きさがありますので、どのサイズを使えばよいかは、歯科医師や歯科衛生士に相談しましょう。
インプラントは丁寧なお手入れで寿命が延びて長持ちします
西新井クローバー歯科では、基本的には「歯を守る治療」を大切にしております。
歯が抜けてしまったとしても、新たに入れた義歯が患者さまの大切な歯です。インプラント治療には手術も伴い、費用も安くはありません。
患者さまと毎日をともにするインプラントを「守るお手入れ」をしませんか。インプラント治療が完了した後も、状態が維持できるように3つのポイントに気を付けていきましょう。
インプラントをしていない歯も、むし歯や歯周病になります。当院ではインプラントを自分の歯と同様に大切にするために、メンテナンスやケアのアドバイスを徹底しております。一緒にお口の健康を守っていきましょう。